保守層からも資金集めるピースボート&ジャパングレイス

 先日、産経の阿比留編集委員が、ピースボートの矛盾に触れていた。それはソマリア沖で地球一周しているピースボートが、海賊からの襲撃防衛のために出動している海上自衛艦に護衛を頼み、通航したというものだった。
 ピースボートは辻元清美らが深くかかわって設立した客船の呼称で、廃船誓い(豪華)客船を格安チャーターして、格安運賃で地球一周を主に年数回航海している。
 自分は過去に二回乗船した。最初は何も知らず、両運河を通航しない南回りの魅力に、二度目は両運河通航というもので、洋上講座などで、その性格(思想)を知りはしたが(受講せず)関わることはしなかった。乗船客の八割程度はシニアで二割程度が若者だった。言い換えれば小銭を有する保守シニアからも活動資金を巧みに集めるのである。二十か所余の寄港地では数件以上の、上陸ツアーが用意されているのだが、その地域の経済力から見ても「高すぎる」のである。
 話題を戻そう。ピースボートは平和を主張するNGO。旅を斡旋するのは旅行会社の株式会社ジャパングレイスなのだ。ボートの責任者は吉岡達也氏(辻元ら創設者の一人)、ジャパングレイスの代表取締役専務が吉岡三郎氏。この二人は親子なのだ。なのだが旅客の大多数が無垢の日本国民だから、その人たちを守るための護衛は致し方ないものだった。